噛み合わせ治療のよくある思い込み

実は間違った考えで治療をしている可能性があります

正しい噛み合わせ=患者様が元々持っている噛み合わせ

このように思い込んでいませんか?
実はそれは大きな思い込みです。私自身も昔はそう考えて治療を行っていました。しかし、患者様の本来持っている噛み合わせというのは、適応して獲得された噛み合わせにすぎないのです。つまり本当に正しい噛み合わせではありません。噛み合わせというのは固定され不変なものではありません。中には適応しきれない場合もあるのです。その不適応の中に顎関節症・歯周病・多数のカリエスが発生するのです。

元々持っている噛み合わせ ≒ 適応した噛み合わせ ≒ 不適切な噛み合わせ正しい噛み合わせ = 緻密なデータで計画的に作られた噛み合わせ

水滸会でお伝えしている理論は、今まで色々と模索して苦しんだ方ほどその価値が体感できると考えております。

元の噛み合わせのその先がゴールです。

元の噛み合わせのその先がゴールです

噛み合わせ治療で良くある思い込みがあります。
それは、患者様が元々持っていらっしゃる噛み合わせのパターンが、最も正しいという考え方です。私もいつかどこかの勉強会でそのように教わったのを覚えています。
「歯列を元あった場所と形を再現することで成功とする。」
この考え方は、今の歯科の教育の在り方の一面を現しています。人間の骨格は、出生後の環境により、姿を変えていくことが多いのです。特に、頭蓋下顎系の骨格は人間の場合、人の数だけ形態が異なるといっても過言ではありません。その理由は、元々の遺伝子で形が決まるところもありますが、後々の適応や補償や代償作用により形態に違いが出てくるのです。従って、元をたどって行っても正しい一つの形態があるわけではないのです。
このことから言えることは元あった歯列や形態を再現することは、不正に適応、補償、代償作用が働いた結果を負っている場合もあるんだ、ということです。
元あった姿が最終的な目標値ではなく、もっと先があるんだということを知って頂きたいと思います

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